ラーメンマンのブログ

大学院生。読書メモを書こうと思ってます。

「新型うつ病」について

対人過敏・自己優先尺度の作成ー「新型うつ」の心理医学的特徴の測定ー
村中 昌紀 山川 樹 坂本 真士 日本大学
doi.org/10.4992/jjpsy.87.15211


ちょっと「僕うつ病かも」と思うことがあったので、ほんとにそうか調べてみた。

 

新型うつ病」っていうのがあるらしい。これか?

 

新型うつ病」と呼ばれるもの大きな特徴は2つ

 

1、「対人過敏傾向」
「他者から の評価に対する過剰な反応」、「他者の反応への敏感さ」

 

2、「自己優先志向」
自らにとってよくない状況が周囲によって引き 起こされていると考える「被害者意識」
自己 を制限する規範に対する抵抗感を示す「自己の優先」

 

↑2の「自己優先志向」の特徴は「新型うつ」のみにみられる特徴らしい。

 

これらから、「新型うつ」を心理学的に整理するものとして
「対人過敏・自己優先抑うつ
を提唱しているひとがいる。

 

「これめっちゃ僕やん」と思ったけど、被害者意識は特にない。

 

読んでいくと、「自己優先志向」の解釈度の「被害者意識」について、

「被害者意識 は「新型うつ」に必ずしも特徴的ではないことを示唆するかもしれない」

って考察であるから、おっ、って思った。

 


元気になりてえ。

磯田道史『歴史の愉しみ方』

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立ち読みしてて、「歴史を学ぶ意義」のヒントになりそうな文があったから買った。

 

この「震災の歴史に学ぶ」って章に面白い話があった。
原発のあるところに大津波がきたのか、別のとこにきたのか、古文書をどう解釈するのか、って話。

 

 

発電所を動かすのにも古典教養が要る時代になったらしく電力会社は琵琶湖沿岸の長浜に津波がきたという古文書を探し出し、フロイスのいう津波滋賀県の長浜のことである可能性をにおわせる報告書を提出した。」…

 

 

「さて原発を動かすにしろ止めるにしろ正確な情報が必要だ。私は日本中の古文書を沢山みている。何かの参考になるかもしれないから書いておく。私の見解をいおう。若狭に津波がきたか否かの議論は、実は十七世紀のパリで一度結論が出されている。」…

 

 

著者はこれからおこる地震の被害をなるべく減らそうと歴史を読み解いてるよう。

震災と歴史って考えるとちょっと実用的な感じがした!

 

 

「歴史を学ぶ意義」というと「実用性」が必要な感じがするけど、実用性から離れたところにもきっと意義があるんだろーなぁ…

でもよくわからん!

 

 

もっと本よもーっと。

 

升田幸三『勝負』

「教養はチカラだ!フェア」というチラシを見て購入。

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「将棋を知らない人でも楽しめる人生の書」、即立ち読み→購入

 

●読んだ感想

 

よかったです。

豪快な人柄が文字から湧き出てくるような本でした。

方言とか独特な言葉をそのまま文字にしてあるのがいいですね。話し言葉をそのまま文にした感じ。

 

「私は自己暗示というのは、人生にとって非常にだいじなことだと思ってる。」

 

「将棋にかぎらず、教え上手というのは、相手に納得させる、そのさせ方のうまさということにつきるんじゃないですか。相手に納得させ、自信をもたせ、興味をそそらせるように仕向けてゆく、これですな。」

 

「一道に秀でてくると、ほかの分野のことも理解するレベルがあがってくるもんですよ。(略)それというのも、すべて社会のことは人のなすことだし、人の考えだしたことなんだから、一道に通じることによって、人道の基本を解釈する力がついてくれば、自然とそうなるわけなんでしょう。」 

 

熱盛り!